はじめて「ハリーの『書庫』」へ③ ~その1 / 2016.1.(3)

 

『おい。となりの家に大勢の人がぞろぞろ入っていくぞ。』

『何があったんだ。』

『ハリー氏のお宅(オタク)だよな。』

『あそこのハリー氏自身が、オタクっぽいのよ。ふだん、ヘラヘラしているのに、熱中すると、これよこれ。

これってナニ?』

 『これって、これだよ。』

『ああ、あれのことね。』

『そうそう。それのこと。』

 『最近まで、工事してたわよね。』

『地下に新しく部屋を作ったらしい。』

『ふ~~ん。だから、最近、以前にもまして訪問者が多いのかしら。』

『かもね。』

 『私たちも、行ってみましょうか。』

『あそこの別室の猫ちゃん、かわいいのよ。』

『よ~し。行ってみましょう。』

『火の元を確認して。鍵はちゃんと閉めてね。』

 『お出かけ。お出かけ。』

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