裁判長:
それでは、長い休廷を経て、本日、審議を再開します。
では、これまで検察官の冒頭陳述がありました。本日は、「第一発見者であるハリー氏」に登場してもらいます。ハリー氏、前に。
ハリー氏は裁判長の指示に従い、裁判長の横の「証言席」に直立した。さらに、裁判長の導きで、「神の名において、真実を述べる」ことを右手を挙げて誓った。
裁判長:
ハリー氏。着席を願います。
まず、検察官からハリー氏に質問を願います。
検察官:
では、まずお尋ねします。あなたが、最初に、「掃除機の異常」に気付いたときのことを話してください。
ハリー氏:
はい。だいぶ日が経ってしまいましたが、発見したのは、3月8日の午前。9時半頃だったと思います。というのは、この日は、土曜日で、私は、部屋に掃除機をかけるのが、「ほぼ土曜日の午前中の9時から9時半の間」の時間帯であることが、「習慣化」されているのです。特別に、掃除機をかける必要がある以外は、「定期的な掃除を心がけている」ため、「時間帯までも特定できる」のです。あの日は、前日に「特定健康検査の結果」を聞くために、近所の内科に通院した翌日です。つまり、「前日に部屋を開けていた」のです。健康診査の結果は、「投薬の必要性がある疾病」ということで、病院のあと薬局にも立ち寄りました。その間、数時間の間「部屋はペットのネコを除き、部屋には誰もいなかったのです。」
検察官:
分かりました。前日に部屋を開けていた時間帯を特定できますか。
ハリー氏:
できます。なぜかというと、「健康診査の結果」を聞くために、健診後の一週間後(3/7)、「予約時間の夕方4時から4時半」の『4時ごろに来院すると、あまり待たなくていいですよ。』と会計時に、医療事務員が教えてくれた。
そのアドバイスに従い、病院に「夕方4時ちょうど到着」に逆算して、自宅は「3時45分に出た」と記憶している。「Google earth」(A地点~B地点までの距離や時間などを測定できる)を使って、「自宅~病院まで最短で徒歩15分」は、事前に調べていました。
おっと、「ハリー氏の目撃証言」が続いていますが、ここからVIPルームへ。